山下会長 今月のつぶやき

15.つぶやき New“The SAH”の感想は?
(2007/2/23)

  SAH会会長の山下恭弘です。会員の皆様、年度末に向けて忙しいこととご推察いたします。 私ども大学では、2/7公聴会、2/8の修士論文研究発表会、そして2/15の卒業論文発表会ありました。 また、入学する学生を選抜する信州大学の入試が前期、後期日程で2回あります。 そのあと判定会議、そして3/22に卒業式、修了式と続きます。研究室では卒業生と修士学生の間で研究引継ぎがあります。 例年のこととは言え、来年の今頃で私の大学での研究生活が終るとの安堵感と一抹の不安がよぎる今日この頃です。 今年は、有終の美を飾るべく張り切って過ごすつもりです。

  さて前書きは長くなりましたが、新たな形でスタートしたThe SAHは皆さんにとっていかがだったでしょうか? 今期はあと4号の発刊を予定しており、これまでの内容に加えて最近のトレンドを取り入れた研究・開発成果などを、 わかりやすく解説する方向に転換を図っているところです。 特に18,19期になって久しくなかった山下研究室との共同研究が増えてきたことから、 より定量的に温熱、エネルギー消費量dataの把握が出来るようになってきました。 共同研究者との契約上、計測・解析結果を全て公表は出来ないのですが、 差し支えの無い範囲で、主に省エネルギー性について発表してきました。 また、夏季にはPress Releaseを行いました。冬季の結果についても2月末をめどにPress Releaseする予定です。 連続計測・解析を行い、現在の次世代省エネルギー基準はゆるいとの結果を出すことが出来ました。 これからのSAH会が活動する目標は、購入者に住宅を持つ価値観、住まい方の考えをしっかり持つことがいかに大切かを知らせることです。 施工者は購入者の多様な希望を全て叶えるにはと考えるのではなく、自分の考えを押し付けるのではなく、 購入者の考えを良く聞き、時には提案して、協同で納得のいくものを作るといったプロセスであるとの認識を持つことが大切であると考えます。 皆さんは、いかが思いますか?なお、今後のThe SAHについて要望がありましたら早めにご連絡下さい。 私としては、19期も続いたSAH会の記録、成果として、皆さんに実測dataに基づく知見を可能な限り提案していきたいと考えており、 これらをまとめることを主に編集発刊をしていくつもりです。

  今回のThe SAH vol.3までの構成・編集には、事務局補佐として寺沢が担当してくれました。The SAHの一つのパターンが出来まして、 彼の努力に心より感謝いたします。 なお、今後は山下研究室の日合が引き継ぐことになります。どうかよろしくお願い致します。

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山下  恭弘(やました  やすひろ)
1942年 北海道生まれ。1964年 東京工業大学(工教電気工学科)、日本大学理工学部建築学科卒。現在信州大学工学部教授。専門は建築音響、騒音・振動防止制御、高性能住宅の室内環境評価。現在、長野県の風土と住環境の関係を調べながら、地球環境も含めたグローバルな視点より研究・開発に取り組む。1997年6月より信州の快適な住まいを考える会(SAH会)会長。

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