SAH会18期 第1回 セミナーの報告
日  時
2005年9月14日(水) pm2:00〜pm5:30
場  所
【松本会場】 
会場風景/会長挨拶 長野県宅地建物取引業協会 中信支部
〒390-0874 松本市大手4−7−2  TEL 0263-36-0354


案内地図
<JR松本駅から約1km 「上土(あげつち)」という地域で、徒歩15分>
内  容
○会長挨拶 pm2:00〜pm2:05

○新会員紹介 pm2:05〜pm2:50
信越ビー・アイ・ビー 株式会社小林 義孝
「今こうして名簿を見てみると、ほとんどの会員さんと知り合い。住宅に断熱は必要と感じ、断熱を何とかしたいとの思いでやってきた。会社の仕事の約3割位が断熱工事。換気・冷暖房は質の時代に入って来ており、またコストダウンの逆風の中で、それでも売り上げを伸ばしている。お客さんと作っていくことが評価されていると思う。皆さん、これからどうぞ宜しくお願いします。」

株式会社 ヴァルト小野 治
「住宅会社を始めてまだ8年目。長野ピーエスさんに頼んで会に入れて貰った。実家は湯田中で旅館を経営、軽く別の商売を、、で始めてしまった。妻がドイツ人、20年前結婚した時よく『石油ストーブが変!』と言っていた。日本の暖房レベルが低いと感じていた。暖房は建築の一部、全てピーエスのヒータを入れている。しっかりした断熱とサッシが必要。次世代省エネ基準のU地域にあてはまるようにはしている。まだ駆け出しなので皆さんに指導して貰い、より環境に優しい住宅を作っていきたい。」

北信商建 株式会社木村 大樹
「本社は三水村で、佐久・上田・長野に展示場があり、信州に根付いた仕事をしている。SAH会(信州の快適な住まいを考える会)には社長も以前から興味を持っていた。創業は昭和52年で自分が2歳の時できた会社。(この後投影データを使ってFB工法の紹介・・地下に暖房を置いたのが始まり。壁体内に空気をまわす。自社の高気密高断熱住宅をサーモグラフィーで見ると1Fリビング及び階段室はほぼ22℃で一定となっている。)SAH会はワークショップなど活発に意見交換されており、自分もその中での活動を楽しみにしている。
小林 氏
信越ビー・アイ・ビー 株式会社
小林 氏
小野 氏
株式会社 ヴァルト
小野 氏
木村 氏
北信商建 株式会社
木村 氏
●●「森のライフサイクル研究所」後藤氏の紹介●●
信州に合う省エネ住宅を研究しているNPO「森のライフスタイル研究所」の副理事長・後藤幸三氏がセミナーを見学。
後藤氏は環境庁から委託を請け、長野型の省エネ住宅のパンフレットを作成するとのことである。

○出版編集部会の報告 pm2:50〜pm3:20

報告 /細川(長野ピーエス株式会社)
報告をする細川さん 直前に行われた出版部会の報告。コンセプト及び内容について、経過を報告した。
また具体的な内容についてはアンケートを通して煮詰めて行くという提案が、神主(新建新聞社)よりあった。それに伴い、フォーマットを2週間位のうちに作り、会員に配信することになった。
<<各社最低ひとつ、本のキャッチフレーズを作り掲示板に書き込もう!>>


○トピックス 会員による、新情報の発表。 pm3:30〜pm4:00

有限会社 遠条/猿田 (小澤)
(有)遠条、小澤さん 発表概要
配布資料: 「ゼロエネルギーを目指した住宅造りin茅野市」
計測したのは、のべ床面積154・7uの2階建て住宅。外壁に2×10(ツーバイ テン)材を使用するほか、シャノン製の高性能ペアガラス断熱樹脂サッシや型枠と断 熱材を兼ねた基礎断熱を施工している。屋根面には、野地と断熱材の間を利用して2 重の通気層を設けたり、南側に日よけを兼ねた1m幅のテラスを設置するなど、夏場 の直射や射熱が室内に伝わりにくい工夫もしている。室内から外への熱の逃げやすさ を示す熱損失係数(Q値)は0・9W/u・K、床面積1uあたりの隙間面積は、想 定値で0・3p2以下で、高気密・高断熱仕様となっている。  設備は、室内の熱を逃がさずに換気ができる三菱製の熱交換型第1種換気装置(効 率70%)のほかに、太陽熱を利用して床暖房や給湯ができる土間コンクリート蓄熱式 床暖房システムを採用している。太陽熱は屋根上に設置した10枚のプレートで集熱す る。太陽熱を利用した分が省エネ量に相当するが、灯油に換算すると、床暖房に使う 分が年間420g、給湯分が年間790gにもなる。  茅野市地域(U地区)における次世代型省エネルギー住宅の年間灯油消費量は、標 準的には約1800gだが、この住宅の場合、計算上は年間522gで済むという。  4年前に松本市で施工した同規模の住宅の場合は、2×8(ツーバイエイト)仕様 で、年間の灯油消費量が792gであった。  小澤氏は「断熱・気密性能を高めると、夏の暑さが室内にこもってしまうので、夏 場の日射熱をさえぎる工夫が必要」と説明した。
(報告:神主)

株式会社 印出/印出 稔
発表概要
 印出、印出さん インディホーム新シリーズ「森のおうち」の紹介。今まで2×4だけだったが、県産材のスギ、ヒノキを使った木造住宅を手がけることにした。 「森のおうち」のコンセプトは■高性能・快適住宅、■ハイパフォーマンス住宅、■エコロジー住宅。
他に今バイオマスエネルギーとして注目されているペレットの生産工場プラント説明と、自社の不燃木材の製造とその性能について発表した。
※なお現場見学会はセミナー時間延長のため中止された。
○ゼロエネルギー住宅のワークショップ(1回目) pm4:00〜pm5:00

ゼロ・エネWS風景 今期第1回は、信州大学工学部のキャンパス内に作った無冷暖房住宅の実験棟について、 山下会長より報告があった。  実験棟の大きさは約8帖で、躯体は在来木造工法で作られている。また、断熱材の厚さは 部位毎に壁がグラスウール500mm、床が押し出し発泡ポリスチレンフォーム100mmの上に グラスウール400mm、天井がブローイング700mmとなっている。  実験棟内には、人体模型の他に、テレビ、冷蔵庫、照明などの家庭電化製品が置かれている。 この内、人体模型は人間の体温と同様になるように温度設定がされている。 信大キャンパス内実験棟 また、家電については 個々のON、OFFを制御する事により実生活を再現している。  室内には温熱環境を明らかにするため、室温、部材内温度、室内相対湿度、電力量など、合計 110点の測定点が設けられている。  計測は、平成17年8月より1年半の計画で行う予定であり、この結果に基づいて、限りなく無冷暖房の 住宅を実現することをプロジェクトの目標としている。(報告:岩井)    →実験棟(2005年9月22日撮影)


17期ワークショップの報告
 

トップページ 会長のつぶやき 会員紹介 年間計画 リンク集 メール 掲示板