開口部の日射遮蔽（しゃへい）の考え方
高断熱・高気密住宅を建設するにあたり、冬場の断熱は非常に重要ですが、それと同様に重要なものが夏場の日射遮蔽です。いくら高断熱・高気密住宅で冬場、暖かい住宅を建てても、夏の日射取得が多い住宅では、冷房費がかさんでしまい省エネルギーになりません。特に窓からの日射取得は大きいため、断熱同様日射遮蔽を考えることが、重要です。
右の図を見ていただくと解るように、夏場における室内の暑さの原因の71％は、窓からの日射熱侵入によるものです。そのため、窓は高性能なサッシフレームとガラスの組み合わせでの組み合わせで遮熱対策を取ることが重要となります。高性能の窓に更に遮熱対策の付属部材である、カーテンやブラインドなどを利用することも重要です。
高性能硝子で遮熱対策
熱を室内に入れにくい遮熱高断熱複層硝子は、「夏の強烈な太陽エネルギー」を反射して冷房効率を高める目的に適した硝子です。2枚の硝子の間に、乾燥した空気を封入。室外側のガラスに、特殊な金属皮膜を表面にコーティングした硝子を使用して外部の日射熱を室内に入れにくくしています。また、冬場は室内の暖房熱を反射しますので、暖房効率も高めます。つまり、「夏涼しくて、冬暖かい」理想的な複層硝子です。
ガラス別 平均放射温度分布と日射取得率
ガラス別に日射遮蔽の効果がわかると思います。
日射遮蔽に効果的な庇や軒・カーテン・ブラインドの利用
